平成27年度 春季京都非公開文化財特別公開 廬山寺へ

5月10日(日)は、平成27年度 春季京都非公開文化財特別公開の最終日です。そこで、どうしても行きたかった廬山寺に行きました。

廬山寺(ろざんじ)は桔梗の花で有名で、2013年7月に見に行きました。それ以来の訪問となります。廬山寺の山門に着いたのはお昼過ぎになりました。前日の疲れが朝の間に訪問できなくさせてしまいしまた。(この前日の事はアップするかどうか今もって思案中

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特別拝観の看板が立ってるので分かりませんが、通常なら「元三大師(がんざんだいし)」と書いてある石標を目にすることでしょう。

山門を入ると正面に元三大師堂が見えます。通常拝観している廬山寺が特別公開と言っているのは、この通常非公開の元三大師堂(がんざんだいしどう)の内部に入れることでしょう。

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当然、正面から入るものと思ってましたが・・・入れない・・・と言うことで、通常拝観の受付がある玄関に回りました。

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元三大師堂の南側に回ると、今が旬のツツジが咲いてました。

そして、ここが本堂玄関です。靴を下駄箱に入れあがると右手に臨時の拝観受付がありました。

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そこで拝観料800円を納めます。通常拝観では、こんなところに受付はありませんが、そこからが通常拝観と異なるところです。

本来なら本堂に直行ですが、受付から案内にしたがって左手に進みます。普段、見ることもない中庭なんかを見ながら細い廊下を元三大師堂に向かいます。

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写真左から右手の廊下を進みます。元三大師堂に入る時、小さな段差があるので注意して入ります。

入ると前の組の案内が始まってたので、暫く待ったと言うか、普段見ることのできないご本尊など、穴が空くほどじっくり見させてもらってました

暫くすると案内が始まりました。最初はご本尊の元三大師像からです。

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看板の写真ですが、右が元三大師坐像の御前立鬼大師像。左が如意輪観音半跏像御前立です。

元三大師堂は、元三大師『平安時代の僧侶・良源(りょうげん)の通称で、10世紀の頃、火災で荒れ果てていた比叡山・延暦寺の復興に尽力した「中興の祖」と呼ばれる。諡号は慈恵大師(じえだいし)』を祀るお堂で、お堂中央の厨子の中に白い布を被られていました。

秘仏・元三大師像の御前立は鬼大師像ですが、本来御前立は、ご本尊とそっくりそのまま写し取った姿をされてますが、ここのは違います。

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前途した看板の写真を拡大しました。恐そうに見えますかやさしそうな表情に見えますか

良源が宮中に参内した際、女官に宴へと誘われます。その宴の一環として百面相を披露した時の表情だと。また、宮中で宴にふけっている女官を見て、鬼に化け女官達を驚かせ、戒めたとも言われています。元三大師の強い法力によって、宮中の疫病を退散されたことから現在、大師の護符を家に貼る風習が今も伝わっています

その鬼大師の前に、今回初めて公開された降魔面(ごうまめん)がありました。

大変男前(イケメン)だった良源は、宮中に参内する際、女官達に騒がれないように、この面をつけたたとか。その時に付けてた面を写し取ったものと言われてて、京都府下で一番古い面「国宝級」と言われています。

1000年前でもイケメンはモテたんですね。次ぎに左に移動し如意輪観音半跏像御前立の案内です。

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如意輪観音半跏像御前立は、聖徳太子が建てた金山天王寺の本尊でしたが、廃寺となった際に廬山寺と統合により、いただかれたものです。この御前立の奥に厨子がありますが、本体は3㍍ほどの高さがあり、京都国立博物館に寄贈され常設展示会場にて展示されてると言います。

京都国立博物館の常設館である平成知新館には、何度も行ってますが、記憶に無いですね。今度は注意して観てきます。また、後程本堂の展示室で『金山天王寺縁起』を見て欲しいとも言われました。この如意輪観音をモデルに描かれた聞きました。これに後程・・・。

最後に元三大師堂の入口に移動です。(ご本尊の右側)ここで、明智光秀の念持佛の案内です。

念持佛とは、武士が戦場において肌身離さず持っている仏様のことです。何故廬山寺に明智光秀の念持佛があるのか それは織田信長の比叡山焼き討ちまで遡ります。織田信長は、比叡山焼き討ちの際、同じ天台宗の廬山寺も焼き討ちするように、臣下の明智光秀に命じました。しかし正親町天皇が『廬山寺は、律家(戒律を守っている)寺であるから焼打ちしないように』との女房奉書(女消息体で書いた文書)、俗に云う正親町天皇女房奉書(重要文化財)を下さり、焼打ちを逃れることになりました。その件で明智光秀は焼き討ちをしなかった・・・させなかった縁で、廬山寺に念持佛が安置されることになりました。

この念持佛を間近で見ると、表面が擦り切れてツルツルとまでは行きませんが、明智光秀が常に持ち歩いてたことを物語っていました。これで一通り見て回ったので、あとはゆっくり見学できますが、最初に見て回ったので元三大師堂を出ました。参考までに、元三大師堂内は撮影禁止でした。堂内の写真は、廬山寺HPを参考に下さい。

元三大師堂を出て、通常拝観受付の前を通って本堂に出ます。本堂に出ると源氏庭が見渡せます。

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ここから先の本堂は通常拝観でも見られますが、今日はガイドさんの案内付きです。少しお得感がありますね。本堂内に入ると早速案内が始まりました。

廬山寺は天台圓浄宗の大本山で、正しくは廬山天台講寺(ろざんてんだいこうじ)と言います。元三大師良源が宮中に参内する時の宿坊として天慶年中(938年~947年)に船岡山の南の麓に與願金剛院(よがんこんごういん)を創建したのが始まり。1245年(寛元3年)法然上人に帰依した住心房覚瑜(じゅうしんぼうかくゆ)上人が出雲路に廬山寺を開き、南北朝時代に二ケ寺を兼務した明導照源(みょうどうしょうげん)上人によって廬山寺が與願金剛院に統合され、この時から廬山寺から廬山天台講寺と改めました。その後、応仁の乱の兵火や織田信長の比叡山焼き討ちに遭遇するも正親町天皇の勅命により、1573年(天正元年)に現在地に移転します。現在の本堂は、1794年(寛政6年)に光格天皇の仙洞御所の一部を移築。明治維新まで宮中の仏事を司る御黒戸四箇院(二尊院・遣迎院・般舟院・廬山寺)でした。

通常拝観で何度か来てますが、やっぱり廬山寺の歴史なんかは知らなくて・・・初めて来たのは、洛陽三十三箇所の朱印で。次は桔梗を目当てに来たように記憶しています。本堂内は、阿弥陀如来座像を中央に、脇侍として左に勢至菩薩、右側に観音菩薩が安置されてました。ここの阿弥陀如来は立像ではなく、珍しく座像で、少し前屈みだそうです。ずくにでも救済に向かわれる姿勢だそうで・・・しかし・・・遠くて分かりません

次ぎに源氏庭に移動です。6月下旬から7月上旬にかけて桔梗が咲きますが、当然まだまだです

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庭台の手前に座って、話を聞きます。ちなみに庭台に入ることは禁止されてますが、ガイドさんは、そこに立って話されました

1965年(昭和40年)に考古・歴史学者角田文衞(つのだぶんえい)博士により、廬山寺全体が紫式部の邸宅跡であると考証されたことに作庭されました。この庭は、平安朝絵巻の雰囲気を表現したもので、苔を王朝絵巻に描かれている雲の形に、白砂を空に見立て紫式部の時代を偲ばせています。また、草花を愛した堤中納言(つつみちゅうなごん)(紫式部の曽祖父)と紫式部に因んで、紫の桔梗が植えられ、6月下旬から9月上旬まで順々に咲いていき、祇園祭前後に最も綺麗に咲き誇ります。庭に向かって右側の黒い門を勅使門と言い、御所から勅使が来られた時に開かれました。その勅使門が正面にあたり、この門から最も綺麗に見えるように作庭されています。

やっぱり案内があると無いのでは大きく違います。この庭のことも知ることができました。通常拝観より拝観料は上がりますが、元三大師堂を見られ、本堂で案内を聞けて大変良かったです。

右端に見えてる黒い門が勅使門です。あの門が正面に当たるわけです。

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桔梗は順調に成長しているみたいです。祇園祭頃が楽しみですね。

源氏庭を見たら後は自由です。まぁ・・・通常拝観してるので、いつも見学は自由ですけど。後は展示室をゆっくり見てまわりました。先ほど元三大師堂で聞いた『金山天王寺縁起』も見ましたよ

拝観受付では、御朱印もされてますが、以前いただいているので今日はバスして、トイレに行くと綺麗な中庭が見えたので撮りました。

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ここもツツジが綺麗に咲き始めてました。他分奥の建物は書院なんでしょう。

元三大師堂以外は、目新しいのがないので、ここを出ました。廬山寺では、まだ見てないものが一つあって、次ぎに向かいますが、それは次回に。玄関前には、紫式部大貳三位歌碑がありました。

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奥が勅使門です。歌碑・・・読めません。>大貳三位・・・本名は藤原賢子で、母は紫式部。親子の歌碑でした。

新緑の奥には鐘楼が。青モミジも綺麗です。

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ここに来た時に入った山門の前には手水舎もありました。

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最後に、廬山寺のもう一つの門。薬医門です。門前には、紫式部の紫式部の邸宅跡を示す大きな石標があります。

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通常拝観してますが、多くの観光客が来てました。まもなく桔梗も咲くので朝早くから賑わうんでしょうね。たっぷり楽しめました。余談ですが、元三大師良源は、日本で最初におみくじを作られたようです。良源が変装した鬼大師、さて恐く見えたかやさしく見えたかは、自身のこころがけで違うようですね

【廬山寺 元三大師堂】

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