第40回 京の夏の旅 文化財特別公開 天龍寺塔頭 宝厳院へ

今年も暑い暑い夏の期間に行われる第40回 京の夏の旅 文化財特別公開が7月11日(土)~9月30日(水)にかけて始まりました。

今年は7箇所公開されますが、未訪は1箇所だけと、私には少し物足りなさがあります。夏のお盆の時期、お寺は一年で一番忙しい時期のため期待できません。しかし天龍寺塔頭 宝厳院の書院が初めて公開されるので、この日、施餓鬼供養で天龍寺まで来たのついでに行くことにしました。

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これだけ暑いと、訪れる人も少ないてす。入口は、いつもと同じでした。

何度も来てるので拝観の要領は知ってます。先ず境内南東になる山門横にある拝観入口から入ります。

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ここで拝観料800円を納めます。他の「京の夏の旅」の所は600円ですが、ここは本堂に入るのに従来から特別料金をとってたため、他と違っているので注意です

書院が初公開で来ましたが、ここまでは通常の拝観と同じです。入ると強い日差しで目が回りそうになりしたが、順路に沿って進みます。

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ここには覚えてるだけでも、今日で7回か8回目ぐらいでしょうか。青モミジライトアップ紅葉・・・特に紅葉は素晴らしく綺麗です。しかし、人出は凄く多いし・・・ゆっくりは見られないですけど

紅葉の時期なら素晴らしい光景を目にしますが、今日はあっさりと。最初は苦海から。丸い石がゴロコロ敷き詰められいますが、ここにも物語があります。

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苦海を渡ると、極楽浄土の世界を表し、その対岸で釈迦如来を三尊石で表しています。苦海を渡って、釈迦如来の説法を獣たちが聞きに行く様子を表現したとか。

何度も来てるので、あっさりと・・・と思ってても写真は撮ってしまいますね。苦海の奥に借景である嵐山が見えています。

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今回は「今日の夏の旅」で公開されたので、後程行く、本堂や書院で案内がありました。この庭の由来については初めて聞いたことになります。

約3万坪の広大な土地に嵐山を借景にした、借景回遊式庭園となっており『獅子吼の庭』と呼ばれています。室町時代後期の禅僧、策彦周良(さくげんしゅうりょう)禅師によって作庭されたと伝わっています。江戸時代の京都の名所名園を収録した「都林泉名勝図会」(みやこりんせんめいしょうずえ)でも紹介された名園です。※獅子吼(ししく)とは<釈迦の説法。獅子がほえて,百獣を恐れさせる威力にたとえていう。

真夏に公開されたのは初めてでしょう。しかし今年の夏は暑すぎます。先般テレビで、ここ10日間の最高気温の平均が1994年(平成6年)についで2番目に暑いそうです。「誰か今年はエルニーニョ現象のため涼しい」と言ってなかった・・・

暑いと言っても涼しくならないので、気を取り直して進むと破岩の松を目にします。

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現在は枯死してしまいましたが、岩の割れ目から松の種が芽を吹き、成長とともに岩を砕いて樹高が10㍍近くになったという。

そのまま、庭を周遊できますが、今日は書院に入るため本堂に向かいます。その手前にある茶席「無畏庵ですが閉まっています。

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紅葉時は、大変混んでいますが、お抹茶をいただきながら和菓子をいただくもの良いものです。ただ夏場は休業されてるようですね。

そのまま進むと本堂に着きました。2008年(平成20年)竣工の真新しい建物が目につきます。通常拝観では、受付で500円納めますが、本堂に入るためには別途500円が必要です。

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この本堂に入るだけで500円も必要だなんて・・・そのため、ここには一回しか入っていません。それに・・・入れば分かりますが、一回で充分なんです。

玄関で靴を脱いで袋に入れます。また、今日は日差しが強くて暑かったので日傘も入れるように言われました。入って左に行けば本堂ですが、もう一回行ってるので充分。迷わず右手の書院に行きました。

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個人的な感想ですが、思ってたより狭かったです。書院=大広間と思ってたもんで、先客が全て本堂に行かれたので、書院は暫く私だけでした。真ん中に座って、右側に座って、左側に座って写真を撮れました。特に狙った訳ではありませんが、空いてたら良いのにと思ってました。また、本堂に行かず、庭園を回遊されてる人もいたので、空いてたのかと思います。書院内は、思い通りの写真が撮れました。大満足でした

書院は1919年(大正8年)に日本郵船の重役であった林民雄氏が別荘として建てられたものです。大正から昭和初期の数寄屋建築の建物で、「獅子吼の庭」から1.8㍍程高くなっています。また、大きく作られた窓から庭の眺めを額縁に見立てて楽しむことができます。

結構、長いこと一人でした。女房も先に本堂に行ったらしく誰も来ないので、一人と言ってもガイドさんは居ますが、結構楽しまさせてもらいました。

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ご覧のように、少し見下ろすように庭園を眺めます。ここからの眺めは初めて公開されたので新鮮です。青モミジも綺麗ですが、やっぱり紅葉を見てみたいですね。

もうこれ以上、写真を撮れないぐらいお腹が一杯になったので、扇風機の風に当たりながら暫く休憩していると、やっと私以外の人が入って来られました。女房も入ってきたので入れ違いに、今度は私が本堂に行きました。

大亀山 宝厳院(だいきざん ほうごんいん)は、臨済宗天龍寺の塔頭寺院で、室町幕府の管領・細川頼之の財をもって、聖仲永光(せいちゅうえいこう)禅師を開山に迎え創建されました。創建当時は京都市上京区に広大な土地を有した寺院でした。その後、応仁の乱で焼失しましたが、豊臣秀吉によって再建され江戸時代から明治期まで上京区に寺院はありました。その後、変遷を経て2002年(平成14年)に現在地に移転再興されました。本尊は十一面観世音菩薩、その本尊を囲むように33体の観世音菩薩を安置。襖絵は田村能里子画伯筆の作品で、田村レッドと言われる印象的な朱色が特徴で、釘隠しや襖の取っ手も画伯のデザインだそうです。

ガイドさんの話を聞けたのは良かったです。ただ、ここの襖絵を見るのは二回目ですが、賛否両論あるでしょうね。私は後者ですが。再び靴を履いて本堂を出たら左手に十三重石塔を目にします。

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この辺りはライトアップ時の美しさは絶賛です。

そして右手には無礙光堂を見た後、回遊式庭園の参道に再び戻ります。この暑さでは多くの人とは言いませんが、ぞろぞろ入って来られましたね。

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回遊道に出て、先ず目にするのは巨石群の一つ、碧岩でしょう。それにしても、こんな巨石何処から運ばれて来たのか気になります

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その先にあるのが豊丸垣と呼ばれる竹を利用した独特の垣根がありました。豊丸とは茶人の名前だそうです。

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このまま進むと、先ほど入った書院が見えてきました。よくよく見ると書院に数名座られています。書院に奥に座れば額縁に見立てて楽しめるのに

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今日、書院の中に入って庭を眺めることができました。今まで気になってたことを解決でき、スッキリできました。

やっぱり早めに来て正解だったと納得したところ、次ぎに獅子岩です。ご覧のように獅子が吠えてるように見えますね。

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苔生した表面と獅子の顔に似てることもあって、見てて飽きないです。それに、こなに人が少ないと、人が写り込む心配もないのが特に良かったことです。

振り返ると書院が見えています。この日の最高気温が37.3℃。もうこの時間帯では36℃は超えてたでしょう。暑い・・・。

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先ほどの書院内には扇風機が回ってましたが、この気温のためか、何台か持って来られました。扇風機を前に置かれる前に写真を撮れたのはラッキーでした。

そんなに広い庭園ではないので、もう半分以上は折り返しました。そしたら奥に見えるのが先ほどの豊丸垣で、手前の巨石が座禅石です。

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この石の上が苔生しているので、多分、最近は使われてないのでしょう。禅宗寺院らしいネーミィングだと思います

ここまで来たらほぼ庭園を回ってきたことになり、このベンチに座りたいところですが、直射日光が当たってとても座れる状態じゃないです。

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最後に、茶席「青嶂軒(せいしょうけん)」.と宝厳院垣の案内です。ここの茶室は非公開のため入ったことがありません。次ぎは・・・ここが公開・・・知りませんが

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書院と同じく大正時代の建物で、近年に修復されました。また、宝厳院垣は、耐久力を増すために上部に屋根をつけたので、そう呼ばれるとか。

宝厳院を出たのが10時30分を少し過ぎてました。もう法要が始まった時間で、急ぎ三秀院に戻るも本堂内は人で一杯。暑いテント内は、少し席が空いてたので、いつものように法要・法話と続いて、堂内での焼香を終えて帰りました。前途しましたが、最高気温が37.3℃を記録したほど暑かった1日でした。

【天龍寺塔頭 宝厳院 書院】

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